30歳独身男性のクレジットカードが1枚→7枚になってしまった

今年の4月くらいから節約を意識しはじめ、その流れで「クレジットカードで得られるポイント還元ってもっと最適化できるのでは……? ということを考えはじめて気の赴くままにクレジットカードを発行していたら、もともと1枚しか持っていなかったクレジットカードが7枚まで増えていた。

備忘録も兼ねて、それぞれのカードをどのような目的で発行したのかをまとめていく。

楽天カード(Master)

全ての始まり。おそらく、大学生3年生か4年生の頃に作ったのだと思う。はじめて作るクレジットカードを楽天カードにしたのには何か大きな理由があるわけではなく、当時CMで一番よく目にするクレジットカードだったからだと思う。

しかし、この選択は大きく間違っていなかったと今では思う。というのも、金融系のサービスを楽天で揃えておくと何かと便利だからだ。今は楽天カードに加え、楽天銀行と楽天証券を使っているが、複雑なことを考えなくても楽天同士のサービスであれば自然に連携できるような作りになっている。たとえば、楽天証券では楽天クレジットカードや楽天キャッシュ経由で投資信託を購入できるし、楽天証券のページ上で証券口座・銀行口座の合計残高を確認することもできる。

ポイント還元率も1.0%でそこそこの水準を保っている。公共利金などの支払いが0.2%になるのが欠点だが、なにせ楽天ポイントは非常に使いやすい。バーコード決済で基本的に楽天Payを使うようにすれば、優先的にポイントから消費して支払いを行ってくれる。僕は週に2〜3回程度のスーパーへの買い出しでは楽天Payを使うようにしているので、期間限定ポイントも無駄なく消費できる。

また、一度楽天キャッシュにチャージし、そこから楽天Pay経由で支払うと合計で1.5%還元も受けられる。楽天証券を使っていれば一定金額まで楽天キャッシュをキープチャージしておくこともできるので、ただただ楽天Payのバーコードで支払っていれば、1.5%のポイント還元率をキープできる。

もし身近にクレジットカードを作りたいと考えている大学生などがいたら、僕は迷わず楽天カードをおすすめすると思う。ついでに楽天銀行と楽天証券口座の解説もおすすめすると思う。とにかく、クレジットカードを1枚に抑えたいのでれば、楽天カードは非常に良い選択肢になると思う。

なお、楽天といえば楽天市場で買い物をした場合のポイント還元率が高くなるスーパーポイントアッププログラムやお買い物マラソンが有名だが、通販はAmazon派なのであまり活用したことがない。

また、最寄りのスーパーが西友系なのだが、西友では毎週土曜日に、楽天西友ポイントカードを提示して楽天Payで支払うと、最大10%還元を受けられるキャンペーンをやっている。そのため、土曜日にスーパーへ行く際は、楽天Payを使うのが非常にお得になる。

PayPayカード(Visa)

PayPayでの支払い用に作ったカード。特に個人商店などだとキャッシュレシュ決済をPayPayしか導入していないところがあるが、PayPayカード以外のクレジットカードを紐づけている場合は、2万円までしか決済できない。個人経営のお店でお昼ご飯を食べた、という場合は別にそれで事足りるのだが、たまに2万円以上の決済をしたい場合に困ることがあった。そのために作ったカード。

とはいえ、PayPayもPayPayカードもあまり積極的には使いたくない。ポイント還元率は1.0%で悪くないのだが、楽天Payのようにポイントとクレジットカードの枠を合算して決済することができない。だから、ポイントを余すことなく使うのが難しい。

ただ、PayPayは2025年1月を目安にPayPayカード以外のクレジットカードを利用した決済が使えなくなるとのことなので、今後もサブ的にPayPayを使いたいならほぼPayPayカードを使うのが必須になります。そうであれば、まあ持っていて損はない1枚なのかな……と自分に言い聞かせています。

三井住友カードナンバーレス(Visa)

セブンイレブンとローソン専用のカード。Apple Payに登録したこのカードでクレジットタッチ決済を行うと、なんと7%のポイント還元を受けられる。

セブンイレブンのほか、よく使いそうな店舗としてはマクドナルドや吉野家でも7%のポイント還元率となっている。節約を意識している身としてはなるべくコンビニを使わないようにしているが、突然トイレに行きたくなった時や、誰かと一緒に遊んでいる時の付き合いなどで行かざるを得ない時もある。また、昔からコンビニで買うアイスコーヒーが大好きなので、この呪縛からはなかなか逃れることができない。そのため、気休めとして7%還元を受けられるこのカードを使っている。

ちなみに、このカードは基本の還元率が0.5%なので、常用する意味はあまり無い。発行して1ヶ月ほど経つが、僕はまだセブンイレブンとローソン以外で使ったことがない。

Amazon Primeカード(Master)

Amazonでの買い物専用カード。

節約を意識しはじめて様々なサブスクを解約しているが、Amazon Primeはまだ解約できずにいる。送料が無料になったり、Primeビデオで様々な映画が見れるというのも魅力なのだが、個人的にはAmazon Photosに魅力を感じている。写真を撮るのが趣味なので、これまで撮影した画像データをRAW含めて保存しておけるというのが凄く便利なのだ。Amazon Photosが今の姿のままでサービス提供されている限り、おそらくAmazon Primeから抜けることはないと思う。

そしてこのAmazon Primeカードは、Prime会員であればAmazonで買い物をした場合のポイント還元率が2%になるというもの。楽天カードで決済するよりもポイント還元率が高いので、Amazonでの買い物にはこちらのカードを使っている。

なお、Prime会員でない場合はポイント還元率が1.5%になる。そのためPrime会員でなければJCBカードWなどを使う方が良いかもしれない。こちらのカードも、Amazonで最大2%還元を得られる。ただ、JCBカードWで得られるOkiDokiポイントというものの使い勝手が若干悪く、2%還元を得ようと思うと、①JCBプレモカードにチャージ、②JCBプレモカードでAmazonギフトを購入 という段階を踏む必要がある。これが面倒でない人は良いが、僕は結構面倒だなと感じる。Amazon Primeカードなら、放っておけば勝手にAmazon上でポイントが増えていき、貯まったポイントはAmazonでの買い物での決済に使うことができる。

リクルートカード(JCB)

リクルートカードは、カード利用時のポイント還元率が常時1.2%という大きなメリットがある。楽天Payを通して買い物ができないものや、楽天カード利用時は還元率が下がってしまう公共料金なども1.2%の還元率にできる優れものだ。

付与されるリクルートポイントはそのままだと使いづらいが、Pontaポイントに交換すればローソンで使用できる。また、最近Amazonでリクルートポイントが使えるようになったので、使い道には特に困ることがないだろうと考えている。

また、JCBブランドの場合はETCカードの発行・更新手数料が無料なのもポイント。これまでETCカードを所持していなかったので、このタイミングで発行した。もちろん、ETC利用時の還元率も1.2%だ。

ただ、JCBブランドだとSuicaへのチャージ時の還元率が0.75%なのが微妙なところ。ただ、楽天カードからチャージする場合は還元率が0%、楽天Payからのチャージでも0.5%なことを稽えると、JCBブランドであってもリクルートカードからSuicaへチャージする方が良い。

ちなみにVisaかMasterであれば、Suicaへのチャージ時も1.2%になる。何も考えずに常時1.2%の還元を受けたい人にはおすすめのカードといえる。

P-oen wizカード(Visa)

まだ調整中だが、これが今後のメインカードになるかもしれない。

P-one wizカードの凄いのは、ほぼ全ての決済に対して1%キャッシュバックが適用されること。ポイント還元ではなく、決済金額から1%引かれた金額が付与されるのだ。

さらに、1,000円の決済ごとにポケットポイントが1ポイント貰える。このポイントは1ポイント3円相当で銀行口座に振り込んでもらうことができる。先ほどの1%キャッシュバックと合わせれば、実質1.3%の還元率になる(キャシュバックが絡んでいるので厳密には違うような気がするが、考えるのが面倒なので1.3%ということにしておく)。

この時点でリクルートカードよりも高い還元率を誇るわけだが、なんとこのカードにはポイント・ランクアップという制度も用意されている。これは、半年に1度エントリーをすれば、25万円以上の利用で300ポイント、50万円以上で600ポイント、100万円以上で1,000ポイント、150万円以上で1,500ポイントが貰える。

さらに100万円以上利用した場合は5人に1人追加でポイントを貰える制度があり、こちらもそこそこ当たりやすい確率になっている。

抽選で当たるポイントを考えずとも、25万円利用時には実質還元率が1.66%になる。そのため、楽天Payより優先してこちらのカードを使ってもお得になる。全ての支払いをこのカードに集約すれば、半年ごとの支払いで25万円あるいは50万円を超えるというのはかなり現実味のある数字だろう。

ポイント・ランクアップはキャンペーンのためいつ終了するか分からないが、それでも実質還元率は1.3%になるため、Amazon以外の通販を利用する場合や、クレジットカードで直接決済する場合などは、基本的にこのカードを使っておけば良いことになる。

さて、ここまで良いことづくめのP-one wizカードだが、デメリットが一つだけある。それは、このカードがリボ払い専用カードであることだ。

今、リボ払いという言葉を見て「やれやれ」と思った方がいるかもしれない。ちょっと待ってほしい。このカードは、リボ払い専用でありながら、1回払いを行うことが可能なのだ。

何を言っているのか分からないかもしれない。はじめは僕も分からなかった。ただまあ、要するに「デフォルトの設定がリボ払いのカード」だと思ってもらえれば良いかもしれない。

全ての決済を1回払いにする方法は簡単で、会員専用ネットサービスの「お支払い金額変更」>「毎月のお支払金額変更」から、「ずっと全額コース」に変更すれば良い。こうすれば、1回払いのクレジットカードと同じ感覚で利用できる。

ただ、設定を変更しないままに1度でもリボ払いをしてしまうと、高額な手数料が発生し、高いポイント還元も意味が無くなってしまう。そのため、利用する際は設定変更を忘れずに、そしてちゃんと変更が反映されているかを確認しながら利用することをおすすめする。

なお、P-one wizカードについては以下のYouTube動画が参考になるので、ぜひ参照してほしい(というか、僕のクレカデッキはこの動画をかなり参考にしているので、本記事を読むよりこの動画を見たほうが話が早いかもしれない)。

ビックカメラSuicaカード(Visa)

Suicaチャージ専用カード。この中で唯一、年会費が必要なカード。

ここまで紹介したカードの中だと、Suicaへチャージする場合に最も高い還元率を受けられるのはリクルートカード(JCB)の0.75%であった。P-one wizカードは、残念ながらSuicaへのチャージではキャッシュバックもポイント還元も受けられない。

そこで白羽の矢が立ったのがビックカメラSuicaカード。このカードを使えば、モバイルSuicaへのチャージ時に1.5%のポイント還元を受けることができる。獲得できるポイントはJREポイントで、これは1ポイント1円相当でSuicaへチャージできる。

ビックカメラSuicaカードはビューカードを呼ばれるものの一種で、実は他のビューカードでも1.5%のポイント還元は受けられる。ではなぜビックカメラSuicaカードを選んだのかといえば、このカードは年1円以上利用すると、次年度の年会費が無料になるからだ。

僕は基本的に年会費が必要なカードは作らないことにしているが、さすがに年1回以上はモバイルSuicaにチャージして電車やバスに乗る。そのため、ビックカメラSuicaカードは実質年会費無料みたいなものだ。

一応ビックカメラのポイントカードとしても使えるが、そちらはあまり使わない気がする。また、JR東日本区域で使用するとモバイルSuicaへのオートチャージ機能も使えるのだが、僕は九州に住んでいるのでこちらもあまり関係がない。ただただ、モバイルSuicaへチャージする時に1.5%のポイント還元を受けるためのカードなのだ。

クレカデッキのまとめ

以上を踏まえて、所持しているクレカは主に以下のように使い分けることになる。

  • P-one wizカード(Visa):メインカード。ほぼ全ての決済をこれでまかないたい。
  • 楽天カード(Master):楽天Pay用のカード。特に土曜日の西友で強い。
  • PayPayカード(Visa):2025年1月以降にもPayPayを利用するためのカード
  • 三井住友カードナンバーレス(Visa):セブンイレブン&ローソン専用カード
  • Amazon Primeカード(Master):Amazon専用カード
  • リクルートカード(JCB):ETC専用カード
  • ビックカメラSuicaカード(Visa):モバイルSuicaチャージ専用カード

クレジットカードを7枚所持することのメリット

ポイント還元率を最大化できる

一番の楽しみはこれである。ポイント還元率を最大化しようとしたら、いつの間にか手元に7枚ものカードが揃ってしまった。

本当はもっと色々な手段を駆使すればさらに高い還元率を得ることが可能なのだが、これ以上やるのはさすがに面倒すぎる。たとえば、有名なものとしてはJCBブランドのカードやFamipayなどを駆使して楽天ギフトカードを購入する方法などがあるのだが、この方法を継続するのは面倒くさすぎて現実的ではない。詳しいやり方についてはGooogle検索で調べてみてほしいが、まあ僕にはこのあたりの最適化で丁度良いかなと思っている(丁度良いレベルの最適化、というのが本当の最適化なのは置いておくとして)。

カードブランドを分散できる

最近はVisaやMasterが使えないインターネット上のサービスも増えてきているため、複数のカードブランドを持っているのは非常に便利なところだ。

ただ、普通に日常生活の中ではVisaとMasterに加えてJCBがあれば十分なので、7枚も所持する必要はない。

1枚のカードが使えなくなっても大丈夫

近所のパーキングエリアをたまに使うのだが、そこではなぜだか楽天カードで決済することができない。ところが、ためしにPayPayカードを使ってみたら普通に使えた……ということもあるので、カードを複数枚持っていると役立つ場面はある。

ただし、これもまあ2枚くらい持っていれば大丈夫なので、やはり7枚も所持している必要はない。

クレジットカードを7枚所持することのデメリット

いくら使ったのかよく分からなくなる

これまでは楽天カードのみを使っていたので、楽天カードの明細を見れば、それがその月にクレジットカード決済で使った金額の全てだった。

しかし、クレジットカードが7枚に分散すると、7つの明細を見なければその月にどのくらいのお金を使ったのかが分からなくなる。さらに、カードによって支払い日もまちまちなので、余計に毎月の利用額が分からなくなる。

ただ、この問題に関しては、メインカードをP-one wizカードに据えることである程度解決できるのではないかと思っている。

カードの管理が煩雑になる

カードが7枚もあると、それぞれのカードの管理が煩雑になる。明細の見方もそれぞれ違うし、万が一カードを無くしてしまった場合の対処法もそれぞれに違う。

また、今のところどれも年会費が発生しないような形になっているが、それがいつ変更されるかも分からない。楽天カード1枚だけであれば楽天カードからのお知らせだけを見ていれば良かったが、カードが7枚あれば見るべきお知らせも単純計算で7倍になるのである。いつ自分に不利な変更があるのかと夜も眠れない。

また、それぞれのカードの還元率もそのうち変わることが予想されるので、そういった情報もいちいち確認しなければならないのも面倒くさい。

まとめ

クレジットカードを7枚に増やすと考えることが多くて面倒だけど、最適化を目指して色々と考えるのは楽しい。